カメはドクダミを食べるか?

永田りんこです。

庭のドクダミが花盛りです。一般的には雑草なのでしょうが、花が咲いていると可愛いので、引っこ抜くのはためらわれます。というのは言い訳で、一番嫌いな家事は「庭の草取り」、二番目は「アイロン」、つまりただのズボラです。

ドクダミは「十薬」の別名があり、薬になります。お茶にしたり、天ぷらにして食べたりもするもするそうです。俳句によく詠まれていますね。名前に反して毒はないので、カメが食べるかしら、と思いました。私の詩や話に出て来る白いカメ(佐吉、といいます)は、きっと食べます。佐吉が食べるのは葉ではなく、咲いたばかりの花を、朝の散歩の時に、1つだけ、です。

 

 

    カメの子ども      永田りんこ

 

カメの子どもは 大きな池で

1ぴきで 暮らしておりました

お池を守る女神さまを

お母さんだと思っておりました

本当は

お母さんガメの産んだ 卵から生まれたんです

 

大きな池は 公園です

人がいっぱい 鳥がいっぱい 魚もいっぱい

池はいつも にぎやか にぎやか

 

カメの子どもが 池の水から頭を出すと

人のこどもが 橋の上から

「カメさん おーい」と 手をふります

カメの子どもも 手をふりましたが

泳いでいるようにしか 見えません

それでも

カメの子どもは うれしくて

お母さんのところへ 行きました

 

お池を守る女神さまは

おひざに乗せて くれました