小鳥のこと

永田りんこです。

東京の郊外に暮らしていますが、朝、鳥の声で目が覚めることがけっこうあります。その声が気になりだしたら、もう眠れなくなってしまうので、あまりに早朝だと「うるさい」と感じることもあります。私は「小鳥びいき」なのですが。

キジバトの声が遠くまでよく聞こえるのは、縄張りを主張しているから、らしいです。あと家でよく聞こえてくる、メロディのような、ちょっと言葉のようなさえずり、これの主がずっとわかりませんでした。鳥の鳴き声を聞くことができるサイトをいくつか調べて、それがメジロである、と結論づけました。小さな鳥は鳴き声も小さい、という訳ではないのですね。少なくとも私にとっては目覚ましになってます。

メジロはくっつき合って枝にとまる習性があるそうです。三羽のメジロが次々にやってきてくっついてとまるのを、一度見たことがあります。「本当に押しながらとまるんだ」と「目白押し」を実感しました。三羽と言わず、もっとたくさんのメジロが「押し」ながらとまっているところを見てみたいです。

スズメが好きです。でも家の近くであまり見かけません。もっとたくさん身近にいてもよさそうなのですが。

 

 

   ムクドリが森を揺らす            永田りんこ

 

森中のムクドリが 声を揃える

同じ叫びを揃えて 同じ叫びをくり返し 森中のムクドリが鳴く

いつもの地鳴きでは ない

低く 太く 鋭く 短い 叫びが 途切れることなく くり返される

森の空気も 動悸のように 波を打つ

 

ムクドリの幼鳥が カラスに襲われた

 

カラスの周りを 二羽の親鳥が 飛び回る

近づき過ぎることは できない でも 離れない

 

森中のムクドリが 声を揃えて 叫び続ける

 

ついにカラスは 幼鳥を捕え 親鳥をかわし 飛び去った

 

森が ムクドリの叫び声に 揺れる